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ヴェルサイユの宮廷庭師

何年か前にWOWOWで録っていたまま,忘れていたものを消化中。

ヴェルサイユ宮殿には沢山の庭があるが,そのうちの一つ,舞踏の間を設計した架空の女性庭師を描いたもの。

DVD化はされているけど,Wikiですら情報が得られないマイナー作?
でも,すごくよかったです。

アラン・リックマンの遺作です。

本人は王妃の死に傷ついたルイ14世役で出演。

太陽王と呼ばれ,多くの家臣,愛妾に囲まれながらも寂しい王の姿を威風堂々と演じる。

主人公はケイト・ウィンスレット。
美しいです。泥にまみれても,化粧っ気がなくとも美しい。

相手役は実在のルノートルという庭師を演じるマティアス・スーナールツ(読みにくい姓)。
厳格で熱心に仕事に取り組み,しかし家庭が破たんしていることに疲弊した庭師を好演。

話の筋としてはそんなに複雑でなく,ただ切り取っただけのような感じでわりと淡泊なのですが,登場人物がそれぞれにどこかかけているところがあり,それを埋めようとするのか,あきらめるのか・・・そういう何ていうか人生のようなものも垣間見れてよかったです。

マダム・ド・バラがルイ14世を庭師と間違えて,しばらく会話するシーンも,どこにもすべてイングリッシュガーデンのような無造作な場所であるのが面白いし,まぁそういうならラテン系であるべきフランス人をゴリゴリのゲルマン系なアラン・リックマンやケイト・ウィンスレットが演じるのも皮肉と言えばそうなのかも。
でも着想が面白かったし,経過も淡泊になりすぎず退屈することもなかった。

実在のルイ14世はスペインから来た王妃をそこまで愛してはいなかったようですが(それでも死は悲しんでいたようです),彼女の日記を手に思い出を語る様子とか,後に出てくる王弟の妃だとか,話だけに出てくるのちに秘密に結婚する夫人だとか。

ヨーロッパの人なら基礎知識として知ってるんだろうなーと思いました。

面白かったです。
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映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/10/07 22:40

「食べて、祈って、恋して」

ジュリア・ロバーツ主演。


ネタバレありです。

夫とうまくいかない主人公は、若い男性と恋に落ちる。
けれど、その男性ともうまくいかなくなり…。

自分探しの典型のような話でした。

どうだろう。
人生のある時期なら心に刺さったのかもしれない。

主人公がイタリアに行き、インドに行き、そしてバリへ。

1人だ、と孤独を感じるシーンが結構出てくるのですが、その割には土地土地で友達ができたり、ボーイフレンドがいたり、となかなか1人ではなさそうな気がする。

まぁ、でも行動力はすごい。

今の私にとっては退屈な種類の映画でした。
映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/08/18 17:57

「怖い絵」展/兵庫県立美術館

話題になっていた怖い絵展。

いろんなメディアで紹介されたこともあって混雑も結構なものでした。

兵庫県立博物館にて。

三宮から阪神電鉄で二駅。岩屋駅から徒歩8分、ということでしたが、炎天下でけっこう坂道もありでなかなか大変。
一応三宮から市バスも出ているらしいのですが、微妙に本数が少ないので・・・。

18歳以下無料なこともあり、とにかく人が多かった~。
若冲とか鳥獣戯画ほどではないけど、まぁ混んでましたよ。ミュシャ展くらいには。

中野京子さんという人の「怖い絵」という本に基づくもので、これがうまく企画が当たったなぁという感じ。

第1章から第6章まであるのですが、エッチングなどの本当に小さい銅版画もおおくあり、なかなか近くで見るのも難しい。

第1章はやはりキルケ―様にもっていかれます。
ウォーターハウスの『オデュッセウスに杯を差し出すキルケ―』です。
キルケ―というとどうしても山岸凉子の『キルケ―の館』を思い出してしまう・・・。
あれも怖かったー。

あと、飽食のセイレーンも怖い・・・。「いただきます」って・・・。これのちについになる「ごちそうさま」(彼女)があるんですよー。
これもそうなんだけど、いくら解説があってもやっぱり教養というか意味が分からないと怖さがわからない絵って多いなー。

第4章の現実は。
ゴヤのシリーズものが結構グロい。
そしてセザンヌの殺人、も。

この展覧会のメインはやはりこれ。
「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。
9日間の女王と呼ばれる彼女の今まさに行われようとする処刑の場面を切り取った作品。
もちろん、これは創作なので、実際には中庭で行われたそうですが。

数奇な運命をたどったわずか16歳の少女の末期を描いたこの作品。
やっぱり胸に迫るものがありますね。
処刑したのは悪名高きブラッディメアリことメアリー女王ですが、彼女とて殺したかったわけじゃないんですよね。
周りの大人たちの思惑によってやむなくその立場にならざるを得なかったのは同じなのだから。

断頭台に導く僧侶よりも首切り役人のほうに慈悲を感じるな、と。
わずかに開いたジェーンの唇の稚さがこの作品を引き立たせますね。

実際には7か月の投獄のあとの処刑なのでここまでふっくらしていたかどうか・・・。

いやいや、なかなかよかったです。

物販はそろっていないものもあり(今は入荷されたみたい)、時間帯によるのかなーと。

東京にも行くみたいですね。
小品が多いので、ものすごく混みますよー、とそれだけ。
ただ、この最後のレディジェーンだけでも見る価値あると思います。
博物館・美術館 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/08/26 00:00

根津美術館・燕子花図と夏秋渓流図/山種美術館・花・flower・華~琳派から現代へ

今回のお宿が九段下だったので、前述の印刷博物館(飯田橋)にも一駅、かつ根津美術館にも半蔵門線で一本ってところがありがたかったです。

そんなわけでまずは表参道で降りて根津美術館へ。
まっすぐなのでわかりやすい。おしゃれな路面店が並ぶ通りを(まぁでも10時とかだとまだ開いてない店がほとんど)、歩いていくと見えてきます。青南小学校を左手にして、反対側に。

入口から素敵です。竹、石畳、玉砂利・・・みたいな。
その日はお茶会もあっていたようで、受付が別にあり、着物の人も多かったです。
入館料は特別展で1300円だったような気がします。
お庭も見れるので、お得といえばお得。

展示室はそう広くなく、一階に3つ、2階に小さいのが三つです。
今回は鈴木其一の夏秋渓流図を見たくて行ったのですが、これがすごかったです。
もうなんていうか、悪意すら感じるくらいの毒々しさ。
ねっとりとタールのように流れる渓流の流れ。そして点在する苔の気持ち悪さ。
でも、それが何とも言えず魅力です。
なんだろうなー。其一は若冲の次に来るといわれているんですけど(私の中で勝手に)、うん、この癖になる感じがそれなんじゃないかな、と。

燕子花図は相変わらずすごかったです。

あとは谷文晁の「山水図」、これがすごい白眉でした。精緻に書き込まれた世界に引き込まれました。
春木南溟の「三夕図」もそこはかとなく良く、隣にあった狐の嫁入りもよかったです。

2階では、中国の殷周時代の饕餮が描かれた青銅器も多数展示されてて、面白かったです。

お庭もよかった~。すごく広くて、癒されます。木漏れ日だったり、水の流れだったり。好きなパターンのお庭でした。

ミュージアムショップもなかなか充実していました。


そこから歩いて20分ほど、今度は山種美術館へ。
ひたすらまっすぐなので、これも迷うことはないですが、結構な道のりでした。

そんで山種美術館。ここは常設展がないので、もう会えるかどうかは運!です。
「花・flower・華」と題して、花に特化した展覧会。
奥村土牛の時に行ったので、土牛のはかなりみたものがおおかったです。

しかし、この企画展は本当に私好みでした。ああ、この空間に3日ぐらい住みたいと思ったほど。

フライヤーにも使われている田能村直入の「百花」。
明治2年(1869年)の作品ですよ。これ。キャスキットソンもローラアシュレイもない時代に、これ。すごい。

大観の「山桜」もありました。これ、絹に書いてるので、筆の乗り方がわかってすごいですよ。

そして、ここでも其一。
「四季花鳥図」と「牡丹図」。
どちらもすごい。前述の夏秋・・・ほどのどぎつさはなく、しかし、訴求力みたいなものは全然衰えてない。
花鳥図のほうのオシドリ?と鶏の対比みたいなのがすごいですよ。

其一の師匠である酒井抱一も好きなのですが、こちらはやっぱり育ちの良さからなのかおっとりとした絵をかきますよね。
丸さが本当にまろい。

しかしたくさんの花々があって、それぞれに見ごたえがあるのですが、ふっとひきつけられるのはやっぱり大観だったり抱一だったり御舟だったりするんですよね。
やっぱり好きな線があるんだろうなぁ。

あと、牧進さんの絵が好きになりました。

こちらのカフェでは、テーマ展をモチーフとした和菓子とお茶をいただけます。
素敵なのでぜひ。

ミュージアムショップも充実ですよ!
博物館・美術館 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/04/30 22:16

印刷博物館

小石川の印刷博物館に行ってきました。

前回は急ぎ足だったので本当に何もできず・・・。

今回はそれを踏まえてしっかりと時間を取りました。

場所は水道橋、てか飯田橋。
駅から10分て書いてあるけど、一番遠い出口だから実質20分は見といたほうが良い。
道自体はわかりやすいです。
凸版印刷のビルが見えたら終わり。てか、遠いよ。
飯田橋の駅前からバスもあります。210円。あんまり本数はないからタクシー使ったほうが早いかも。

ビルの地下一階が博物館の入り口です。
ロッカーがありますが、入らなければ受付で預かってもらえます。入館料は300円。
破格ですよ。まじで。
内容はもりもりでした。
プロローグ展示がまず面白い・・・。
レプリカなんですが、いろんな印刷物やら伝達のためのツールがたくさん。
体験もできてうれしい限りです。

途中、VR上映があるから見ませんか、と誘われて戻りました。
大仏だったんですけど、これもまた面白かったー。ていうか、このDVD買おうかどうか本気で迷った。
シアターも新しくて素晴らしかったです。

展示ゾーンも面白くて、百科事典だったり、聖書だったりが展示されてて面白いです。
活版印刷ってこんなのだったのか、って改めて知った!
ジョバンニたちが拾ってた活字ってこんなんだったのですね。

楽しい~。浮世絵の詳しい展示なんかもあってて面白いです。

活版印刷体験もできたのですが、時間的に待ちそうだったのでやめました。
次はしてみたいなー。
ポストカードカレンダーだけやって帰りました。

ミュージアムショップがあるのですが、そこで売られているマステやコースターも素敵です。
300円でもりもり楽しめる印刷博物館、おすすめです。


博物館・美術館 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/04/29 00:56
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